不屈!被爆を乗り越えて
平山郁夫展 於 富山県水墨美術館
4/22 お天気もそこそこで、母ちゃんと次女の3人で出かけました。
平山郁夫画伯は、文化勲章受賞の誰もが知る国民的画家。
数年前、長女と奈良旅行した折に薬師寺で、
画伯の描いた巨大壁画に感動、圧倒された覚えがあります。
その後、平山画伯の人となりを知ることになり、
深く畏敬の気持ちを寄せてきました。
母ちゃんは展覧会好き。 誘うと二つ返事でした。
展覧会というのは、結構歩かされるのですよね。
仕方がないので、杖の先を母ちゃんに支えて貰いました。
窮すれば通ず。 同行した次女は大笑いでした。
足腰弱いので、母ちゃんに引っ張って貰って移動。
芝居の『壺坂霊験記』(つぼさかれいげんき) みたいだな~
「お里や あいよ沢市ツァン」
「父ちゃんも母ちゃんも長生きするわ」 と次女。(笑)
妻は夫をいたわりつ~ 夫は妻に慕いつつ~♪
ベンベン♪
『壺坂霊験記』
ちょっと古過ぎたかな~
もしご存知でしたら、きっと父ちゃんのお仲間世代。(笑)
☆
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優しさと ぬくもりに満ちて・・・
※展示場内は撮影禁止でしたので、
Google画像サイトより転載させていただきました。
平山画伯が生涯憧れた、玄奘三蔵が越えて行ったヒマラヤの峰々
薬師寺・大唐西域壁画殿より
平山郁夫画伯
数々の作品群は、観る者の心を清らかに優しくつつみます。
素晴らしい作品の中で、『平山郁夫』そのものが、
比類なき素晴らしい作品であることを知るのです。・・・
☆
不屈! 被爆後遺症をのりこえて
平山郁夫は、広島原爆の被爆者です。
まだ多感な15才の少年時代です。
これが平和活動の彼の人生を決定付けています。
画業をこころざし、端緒についた青年時代、
被爆の後遺症を発症、一時は死を覚悟します。
生死を彷徨い、不屈の精神で再起して、
「生かされている自分」を悟ります。
以来、仏教をモチーフにした作品を描き続けるのです。
仏教と仏教を伝えた先人への感謝が生涯のテーマでした。
先人が辿ったシルクロードに憧れ続けます。
それが平山郁夫の画風を確立していくのです。
純粋で揺るぎない志こそが、道を開くのですね。
平山が玄奘三蔵を慕い、憧れた理由(わけ)でしょう。
どこかの国の政治家さんに聞かせたい。(笑)
被爆体験からの平和運動、文化財保護活動、教育活動・・・
画業にとどまらず、多くの偉業を成しおえて、
平山郁夫は、2009年12月、この世を去りました。
根底にあって支えていたのは、『いのちへの感謝』でしょう。
そのように想えてなりません。
☆
水墨美術館からの帰途
眼福って言葉がありますね。
ほんと佳いものを見ると充実感があります。
改めて、偉大な人物の偉業と人生にふれて、
感激しきりでした。
「お父さんも負けていられませんネ」と母ちゃん。
オイオイ、偉人と一緒にするバカがいるかよ。(笑)
父ちゃんはさしあたり、ささやかな目標で頑張るネ
☆
じゃあ、またね
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