『次郎たん、逝く』 の記事には、
たくさんの方々のアクセスをいただきました。
また、たくさんの方々から
次郎たんへの想いをお寄せいただきました。
本当に、本当にありがとうございました。
ブログを続けていて良かった!、と思っています。
☆
次郎たん、サヨウナラだね
お花にいっぱい囲まれて、安らかな寝顔だね
☆
次郎たんが逝って、 我が家は悲しみに包まれたけれど、
亡骸(なきがら)という現実が問題でした。
富山市の場合、
以前は、市が火葬して土に帰してくれていたのです。
市の職員が引き取りにきてくれて、料金は2千円でした。
我が家の歴代の犬たちは、皆それでお世話になっていました。
ところが数年前に、その制度が廃止になったのです。
亡骸の始末は、業者を頼るしかなくなりました。
(ここ数年で、ペットの葬儀業者が急増しています)
大切な次郎たんの死に付け込まれて、
金儲けされるのはイヤだな~
父ちゃんの、偽らざる気持ちでした。
と言うのは、大分前に埼玉県で
悪徳ペット葬儀業者の酷(ひど)い事件が起きた時に
父ちゃんは調べて、ブログの記事にしたことがあるのです。
その時のことが、頭を過(よぎ)りました。
されど、現実は現実です。
母ちゃんが早速、お隣りへ出かけて行って、
去年ハナちゃんが亡くなった時のことを聞いてきました。
(業者は)結構きちんとしていて、親切だったらしいわよ。
なんだかんだで、5万円ぐらい掛ったらしいけど。
ナニ、5万円!?
なんたることを、サンタルチア!
父ちゃんの想いは、
妙な葬儀など要らない。
愛おしむ心を込め、亡骸はきちんと始末してやればいい。
亡骸もまた、次郎たんの生涯の一部なのだから。
その一点でした。
☆
母ちゃんがお隣りで聞いてきたペット葬儀業者は、
県内最大手の業者でした。
悪いウワサは、聞いたことはないのですが・・・
なんだかんだと言っても、直接聞いてみるしかありません。
電話に出たのは、やたらとゆっくり喋るオジサン。
(語尾も、やたらと伸ばす)
「お可愛かったですね~ ご愁傷さまですね~~」
「ハイハイ・・・」
「そんじゃま~ 説明しますね~~」 (早く説明しろよ)
一応、葬儀の段取りの説明があって、
火葬して、お骨を返していただきたいだけだと言うと、
一応セットになっていて、分けるのは出来ないと言う。
ただし、お経 を省略することは出来るのだそうです。
ハア~? お経? そんな怪しげなものは最初から要らないよ。
お経抜きで幾らかと聞くと、
「お父さん~ そんなに慌てないで~~」 (何が、慌てないでだ)
「お父さん~ なんもかもで 3万5千円ポッキリです~~」
ハア~? ポッキリ? なんか、イヤな言い方だナ。
されど、現実は現実です。
結局、「ポッキリ」で依頼することになりました。
こうやって、みんな頼まざるを得ないのだろうな~
翌日の葬儀当日は、母ちゃんも兄ちゃんも仕事を休めず、
故次郎たんの葬儀参列は、父ちゃん一人でした。
☆
次郎たんの亡骸に、
白地の死装束を被せて棺に納め、(冒頭の写真)
沢山のお花や身の回り品、少量のエサを添えました。
(エサは、あの世で食事に困らないためとか ??)
この有り様に、一体どんな意味があるのだろう?
と思いながら、不思議な気持ちで眺めておりました。
でも、棺の中をお花で埋めてくれたのは良かった。
次郎たん、お花が好きだったしな。
昨日の電話のオジサンが、
お経の代わりに、簡単な弔辞を読んでくれました。
次郎ちゃん~~ ゆっくり休んでくださいね~~
馬頭観音さまに~ 導かれて~
お父さん~お母さんを~ 守ってあげてね~~
良いこと言うなァ。 父ちゃんはホロリとしました。
「ポッキリ」の悪い印象は、薄れていきました。
さすが葬儀業者、落としのツボを知っていました。
お父さん~~ 最後のお別れです~~
棺の窓が開けられて、次郎たんの安らかな寝顔が。
愛しい愛しい、大切な次郎たん!
思わず 「次郎や~!次郎や~!」 と叫んで、
また泣いてしまいました。
それじゃ~お父さん~~ 出棺です~~
次郎たんへの想いを、いま一度確認出来ただけでも、
「ポッキリ」は決してお高いとは言えないかもな~
そんな気分になっていました。
次郎たんが帰ってきました
出棺後 5時間ほどして
父ちゃんは指定された場所で、お骨をあげてきました。
お骨は、次郎たんが硬直して横たわっていたまんまの姿で、
台の上に置かれていました。
細くて小さなお骨でした。
健気に、最期まで頑張っていた次郎たん・・・
お骨は、次郎たんが
いつも丸まって寝ていた居間の隅に置きました。
☆
最初は犬の葬儀なんて、
と訝(いぶか)っていたけど、不思議ですね~
終わってみると、しみじみと安らぎが残りました。
何故でしょうネ
今は、「ポッキリ」を依頼して良かったと思っています。
ネッ、次郎たん?
そこそこの時期がきたら、
どこかに埋葬してあげようと思っています。
以上、故次郎たんの葬儀の顛末記でした。
☆
じゃあ、またね

またのご縁、お待ち しております。
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